笑う警官
今日は映画『笑う警官』の公開初日。しかも、久しぶりの休日です。めずらしく早起きした私は、朝一番でなんばパークスシネマに入りました。
この映画『笑う警官』は、佐々木譲の同名ベストセラー小説を映画化した社会派サスペンス。北海道で実際に起きた警察の汚職事件をもとにした小説で、『時をかける少女』以来、約12年ぶりにメガホンをとった角川春樹が脚本も執筆。主演は、『ハゲタカ』での好演が記憶に新しい大森南朋。共演陣は松雪泰子、宮迫博之、大友康平、矢島健一・・・と多彩な顔ぶれ。
文庫本『笑う警官』の帯には、「映画は原作を超えられるのか」と書かれています。ここまで言うからには観に行くしかない!ってなわけです。
あらすじは、
札幌のマンションで女性の変死体が発見される。管内の大通署から捜査員が急行すると、被害者は道警本部の婦人警官であると判明する。
それから間もなく、現場検証も途中であるのに、「事件が事件だから・・・」という理由で捜査は早々に本部へと引き継がれた。そして、容疑者は被害者の恋人だったという同僚の津久井だと断定される。津久井は覚醒剤の常習者で、拳銃を所持している可能性が濃いとして、身柄を発見した際に抵抗をしたら拳銃を使用してよいと通達される。さらにはSATの出動。射殺許可というより射殺命令である。
過去に津久井とおとり捜査で組んだことのある佐伯が津久井に連絡を取ると、必死に無実を訴えてきた。過去の経験から盟友とも言うべき存在である津久井を信じ、彼の無実を証明するために、有志を集めて極秘裏に捜査を進めることにする。
津久井は翌日、道警の不祥事について道議会の百条委員会に証人として出席する予定である。射殺許可は、それを阻むための口封じとも取れる。期限はわずかに24時間、津久井を匿い続けるには長く、婦人警官殺しの真犯人を見つけるにはあまりにも短すぎる。しかも、有志として集まったメンバーの中に内通者がいるようでもある。佐伯は無事に津久井を議会へ送り届けることができるのか・・・。
と、こんな感じです。
映画を観終わった感想はというと、まず「原作とは違う」ということですね。おまけにチョイ役ですが、映画に監督(角川春樹)が出演してるんです。これはいただけない。
映画は映画、小説は小説で楽しむのがいいと思います。個人的には、映画ではなく小説の方をオススメします。これは文句なしにオモシロイ!
『笑う警官』、『警察庁から来た男』、『警官の紋章』、『巡査の休日』とシリーズは続いてますので、一気読みも楽しいですよ。私の感では、このシリーズは『巡査の休日』で終わっちゃうような気がします。ファンなだけにちょっとサミシイです・・・。